Work Horizon編集部
記事冒頭の出典表示:本記事で紹介するAI人材市場・年収・統計データは、2026年4月時点の各転職サービス(doda、Green、レバテック等)の公開求人データ、経済産業省 IT人材育成情報、労働政策研究・研修機構(JILPT)、日本ディープラーニング協会(JDLA)等の公開情報、および業界レポートに基づく参考値です。実際の年収・求人状況は企業・個人により大きく異なります。
AWS認定 機械学習資格の全体像【2026年版】
AWSのAI・機械学習関連の認定資格は、2026年に大きな変更がありました。従来の「AWS Certified Machine Learning - Specialty(MLS-C01)」は2026年3月31日をもって終了し、後継資格に移行しています。
2026年のAWS AI/ML認定資格体系
| 資格名 | レベル | 対象者 | 状態 |
|---|---|---|---|
| AWS Certified AI Practitioner(AIF-C01) | 基礎 | AI/MLの基礎知識を持つビジネス・技術者 | 現行 |
| AWS Certified Machine Learning Engineer - Associate(MLA-C01) | 中級 | ML環境の構築・運用を行うエンジニア | 現行 |
| AWS Certified Machine Learning - Specialty(MLS-C01) | 上級 | ML全般の高度な知識を持つ専門家 | 2026年3月終了 |
これからAWS ML認定を目指す方は、AI Practitioner(基礎)またはML Engineer Associate(中級)を検討しましょう。本記事ではMLS-C01の内容を中心に解説しつつ、後継資格の情報も紹介します。ML関連の基礎知識やSageMakerの理解は後継資格でも共通して求められるため、学習内容の多くは引き続き有効です。
旧MLS-C01の試験概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 問題数 | 65問 |
| 試験時間 | 180分 |
| 合格ライン | 750点(1,000点満点) |
| 試験形式 | 多肢選択式・複数回答式 |
| 受験料 | 300ドル(約45,000円) |
| 有効期間 | 取得日から3年間 |
出題範囲(4つのドメイン)
| ドメイン | 出題割合 | 主な内容 |
|---|---|---|
| データエンジニアリング | 20% | データの収集・保存・変換(S3, Glue, Kinesis等) |
| 探索的データ分析 | 24% | データの可視化・前処理・特徴量エンジニアリング |
| モデリング | 36% | アルゴリズム選択・トレーニング・チューニング・評価 |
| ML実装と運用 | 20% | デプロイ・モニタリング・セキュリティ・コスト最適化 |
最も出題比率が高いのは「モデリング」(36%)で、SageMakerの組み込みアルゴリズムやハイパーパラメータチューニングが頻出です。
効率的な勉強法|5つのステップ
ステップ1:機械学習の基礎知識を習得(2〜4週間)
試験の約半分は一般的な機械学習の知識が問われます。AWS固有のサービス知識だけでは合格できないため、まずML基礎を固めましょう。
- 教師あり学習(回帰、分類)と教師なし学習(クラスタリング、次元削減)
- 評価指標(精度、再現率、F1スコア、AUC-ROC)
- 過学習・未学習の概念と対策
- 特徴量エンジニアリングの基礎
- ディープラーニングの基本(CNN、RNN)
おすすめ教材:Courseraの「Machine Learning」(Andrew Ng)、書籍「実践 機械学習システム」
ステップ2:AWS公式サンプル問題で出題傾向を把握(1週間)
いきなり全範囲を学ぶのではなく、まずAWS公式のサンプル問題を解いて「何が問われるか」を把握しましょう。出題パターンを先に知ることで、学習の方向性が明確になります。
AWS Skill Builderで無料のサンプル問題が公開されています。
ステップ3:SageMakerを中心にAWSサービスを体系的に学ぶ(3〜4週間)
Amazon SageMakerは試験問題の40〜50%に関連して出題されるため、最も重要なサービスです。以下の機能を深く理解しましょう。
- 組み込みアルゴリズム:XGBoost、Linear Learner、BlazingText、DeepAR、Image Classification等
- トレーニング:トレーニングジョブの設定、分散トレーニング、Spot Instanceの活用
- ハイパーパラメータ最適化:Automatic Model Tuningの仕組み
- デプロイメント:リアルタイム推論、バッチ変換、マルチモデルエンドポイント
- 運用:Model Monitor、SageMaker Pipelines、Feature Store
SageMaker以外では、S3(データ保存)、Glue(ETL)、Kinesis(ストリーミングデータ)、Lambda(サーバーレス処理)、Comprehend(NLP)、Rekognition(画像認識)なども出題されます。
ステップ4:AWS BlackBeltオンラインセミナーで知識を補強(2〜3週間)
AWSの各サービスの詳細を解説するBlackBeltオンラインセミナーの資料は、無料でアクセスできる質の高い学習リソースです。SageMaker、Glue、Kinesis等のBlackBelt資料を重点的に読み込みましょう。
ステップ5:模擬試験で仕上げ(1〜2週間)
学習の総仕上げとして模擬試験に取り組みます。Tutorials DojoやUdemyの模擬試験が評価が高いです。間違えた問題は必ず解説を読み、該当するAWSドキュメントで復習しましょう。
英語圏の合格体験記では「10〜12週間の体系的な学習でほとんどの準備した受験者が合格する」とされています。
おすすめ学習教材
| 教材 | 特徴 | 価格 |
|---|---|---|
| AWS Skill Builder(公式) | 公式の学習コース・サンプル問題。信頼性が高い | 無料(一部有料) |
| Udemy MLS対策講座 | 動画で体系的に学べる。模擬試験付きのコースが多い | セール時2,000円程度 |
| Tutorials Dojo 模擬試験 | 本番に近い良問。解説が詳しい | 約15ドル |
| AWS BlackBelt資料 | 各サービスの詳細解説。公式の高品質資料 | 無料 |
| AWS ハンズオンラボ | 実際にAWS環境で手を動かして学べる | Free Tier範囲は無料 |
合格のための試験テクニック
- AWSマネージドサービスを優先的に選ぶ:試験ではセットアップやメンテナンスが少ないAWSマネージドサービス(SageMaker、Glue等)を使う解答が正解になりやすい
- 明らかに間違いの選択肢を消去する:4つの選択肢のうち2つは明らかに不正解であることが多い
- キーワードに注目する:「コスト効率」「スケーラブル」「リアルタイム」などのキーワードで最適な解答が絞り込める
- 時間配分を意識する:65問180分なので1問あたり約2分45秒。わからない問題はフラグを立てて後回しにする
後継資格への移行ガイド
MLS-C01が終了した2026年4月以降、AWS ML認定を取得したい方は以下の後継資格を検討しましょう。
AWS Certified AI Practitioner(AIF-C01)
AI/MLの基礎知識・責任あるAIの実践・生成AIの活用方法を問う基礎レベルの資格です。技術者だけでなく、ビジネス側の方にも適しています。G検定のAWS版のような位置づけです。
AWS Certified Machine Learning Engineer - Associate(MLA-C01)
ML環境の構築・トレーニング・デプロイ・運用を問う中級レベルの資格です。旧MLSに最も近い後継資格であり、SageMakerを中心としたAWS MLサービスの実務的な知識が求められます。
まとめ|AWS ML認定は実践的なクラウドMLスキルの証明
AWS ML認定は、クラウド環境での機械学習の設計・構築・運用能力を証明する資格です。旧MLSは2026年3月に終了しましたが、後継資格のAI PractitionerやML Engineer Associateとして引き続きAWSのAI/ML認定を取得できます。
学習の中心はSageMakerの深い理解と、機械学習の基礎理論です。AWS公式リソース(Skill Builder、BlackBelt)を軸に、Udemyの講座と模擬試験を組み合わせた10〜12週間の体系的な学習が、合格への近道です。
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注意事項・出典
本記事は情報提供を目的として作成されたものであり、特定の企業への就職・転職を推奨するものではありません。記載の年収・市場動向は各種公開データ・業界レポート等に基づく一般的な参考値で、個別の条件は企業や個人により大きく異なります。転職判断はご自身の責任において行ってください。
主な情報源(最終確認:2026年4月):経済産業省 IT人材育成関連情報、労働政策研究・研修機構(JILPT)、日本ディープラーニング協会(JDLA)、厚生労働省 雇用・労働、doda、レバテック、世界経済フォーラム(WEF)公表レポート等の公開情報。
